金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
著 ロバート・キヨサキ、シャロン・レクター 訳 白根美保子
著者ロバート・キヨサキには二人の父がいた。一人は「貧乏父さん」こと、働き者であったが生涯お金に困り続けた実父。もう一人は友人の父であり、ハワイで最も裕福な人間の一人となった「金持ち父さん」だ。ロバートは少年時代、お金持ちである友人の父に「お金持ちになる方法」を教わる。彼が教わったことは、ほとんどの人間が知ることもなく人生をやり過ごしている考え方だった。
働き者の二人が出会い、結婚する。家をローンで買い、二人はますます働く。やがて子供ができ、学費や車のローンを払うために一生懸命働き、ますます多くの税金を納める。
ライフステージが進むたびに収入は多くなるが支出も多くなり、手元にはお金が残らず、ローンや必要なお金のために永遠と働き続けなければならない。そして自分たちの子供に、自分たちと同じように高い学歴を求め、安定した職業に就かせ、同じ道を歩ませる。永久に、ただがむしゃらに働き続けるしかない。本著では、世間では「普通だ」と思われている、このような状態を「ラットレース」と呼ぶ。
ラットレースから抜け出すためには、会計と投資を学ぶことが必要だが、多くの人はそれをしようとはしない。
世間では、若者に「お金を使うこと」しか教えない。親が「お金を増やすこと」を子どもに教えなければ、ラットレースから永遠に抜け出すことはできない。
お金について、ロバートは金持ち父さんから30年間学び続けたが、金持ち父さんが教えてくれたことはたった6つの教えであったことにロバートは気づく。
①金持ちはお金のために働かない
②お金の流れの読み方を学ぶ
③自分のビジネスを持つ
④会社を作って節税する
⑤金持ちはお金を作り出す
⑥お金のためではなく学ぶために働く
これらの6つの教えを簡単に説明する。
①金持ちはお金のために働かない
金持ちは給料のために働かない。私たちの最大の武器は頭である。金持ちは、頭を使って自分のためにお金を働かせる方法を考える。会社に金を管理されている立場から、自分で金を稼ぎ、金を管理する側に回ることが必要である。
②お金の流れの読み方を学ぶ
金持ちになるには、お金について勉強しなければならない。まず、資産と負債の違いを知ることが大切である。多くの人が資産と思い込み負債を買っている。資産は私たちにお金を運んでくるが、負債は私たちからお金を取っていく。たとえば持ち家は、この観点でいうと負債である。何が真に資産であるかを知れば、あなたにお金を運んでくるものを買うことができれば、どんどん富を増やすことができるようになる。
③自分のビジネスを持つ
自分のビジネスを持つことは、本当の資産を持つということである。自分がその場にいなくても収入を生み出すビジネスを持つことができれば、あなたは資産をもっと増やし、それを維持することができるようになる。
④会社を作って節税する
法律を知らず、言われるままに税金を払い続けることは大きな損失である。金持ちは頭を使い、払う税金を最小限に抑える。人に雇われて働くことは、会社やその社長を金持ちにするために働いているようなものである。自分の会社を持つことで、払う税金を減らし、より多くのお金を手元に残すことができるようになる。
⑤金持ちはお金を作り出す
人に雇われてこつこつ働き、貯金していけば誰でもお金を手に入れることはできる。金持ちは働くことではなく、成長するであろう市場に投資をすることで、少ない実働時間で多くのお金を得ている。ファイナンシャル・リテラシー(会計力、投資力、市場の理解力、法律力の四つの専門知識)をふかめ、市場の動向に合わせて投資対象を変えていく必要がある。
⑥お金のためではなく学ぶために働く
生活のために働いていては、いつまでもラットレースから抜け出すことはできない。お金持ちは何かの知識や技術を身に着けるために働き、持っている資産が主人のために働き、お金を持って
お金の勉強をしようとする人が、どんな本を読もうかと調べてみると、必ずといっていいほど出てくるこの本、
「金持ち父さん貧乏父さん」
遅ればせながら、先日読んでみると、20年以上前に書かれた本ではありますが、現在にも役立つことばかりでもっと早く読めばよかったと後悔したほどでした。
私は夫に勧められて読んだのですが、夫はその後この本の続編をたくさん手に入れてきていたので、夫も感動したのだと思います(笑)
私には二人子どもがいます。結婚して子を持つまで、就職してからほとんど勉強する時間をとったことがありませんでした。
子どもに将来苦労させないためにもと思い、最近税金や投資、お金についての勉強を始めました。
その一環でこの「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだのですが、とてもためになる本だったので、一人でもこの本を手に取る人が増えたらいいと思い、また自分の備忘録もかねて、本著の要約を書きました。
今後も読んでためになったと感じた本をどんどんあげていきたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!